【R1-No.23】研究紹介:琉球石灰岩のボーリング調査と地下空洞安定性評価

沖縄においては、琉球石灰岩層に存在する鍾乳洞や島尻層群泥岩に存在する防空壕がしばしば問題になっています。特に、鍾乳洞は観光地あるいは戦争遺跡として多くの人が訪れる場になっていることが多く、その安全性の確認が重要になってきています。

琉球石灰岩の安定性を評価するためには、ボーリングコアを採取して、岩石物性値を求め、それを基に岩盤分類手法を用いて岩盤の物性値を推定する必要がります。その基本となるボーリングコアが本来の石灰岩の状態を表していないことがわかってきました。摩擦力を低減させ極力岩盤を傷めないで採取したボーリングコアを図―1に示します。亀裂の多い50mmのコアが真ん中に示してありますが、ほとんど亀裂のないコアが採取されています。従来のコアによる評価は結果的に土質としての評価を行っており、不経済な設計になっている場合が多く見られます。今後、沖縄におけるボーリングコア採取の在り方について、検討していきたいと思っています。

図-1:特殊ボーリングによるコア

伊東 孝/社会基盤デザインコース・教授

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