サイエンスプロジェクトfor琉球ガールズ ラボツアー実施報告
平成30年12月8日(土)、9日(日)に本学で開催された「サイエンスプロジェクトfor琉球ガールズ」のラボツアーにエネルギー環境工学コースの末吉准教授と合同で技術部も参加しました。
このイベントは女子中高生に理系分野の不思議さや面白さを体験してもらい、理系分野に興味を持ってもらおうという趣旨で、ものラボで実施しました。
実施テーマ
「目指せ!メカジョ!工作機械でモノづくり!~レーザー&CNCフライス~」
「メカジョ」とは、機械工学系分野の女性の学生、技術者、研究者等を指す言葉で「メカニカルエンジニアリング女子」の略です。
製作課題:「木製筆箱」
本体とカバーの2つのメイン部品で構成し、これをレーザーカッターとCNCフライス盤で加工しました。
1日目は、はじめに工作機械やモノづくり、材料強度の考え方の説明を行い、3D CADによるモデリング、CAEによる強度解析、CAMでの加工プログラム作成、2D CADでのレーザー加工用データ作成などの作業を、実際にパソコンを操作して体験してもらいました。最後に作成した加工プログラムと加工用データを用いて、CNCフライス盤とレーザーカッターの自動運転を行いました。
2日目は、受講生自身が筆箱カバー表面のデザインを行い、それをレーザー加工することをメインに作業しました。レーザー加工の順番を待っている間に本体やカバーのネジ取付用の穴をボール盤で加工し、レーザー加工が終わった受講生から順次組立作業に入って、各自の筆箱を完成させていきました。
末吉先生の講義 データ作成の説明
CAM CAE
CNCフライス加工 レーザー加工
今回は3D CAD/CAM/CAEによる設計、各工作機械を運転するための加工データの作成、レーザーカッターとCNCフライス盤による材料加工、組み立て仕上げ作業等のモノづくりの流れを一貫して体験してもらいました。
大学生が学ぶような内容にも少し触れ、難しく感じる部分もあったと思いますが、自分で設計したモノが材料から完成に至るまでの工程を目の当たりにした達成感や楽しさを感じてもらい、モノづくりおよび関連する学問への興味関心を少しでも持ってもらえたら嬉しいです。