【R8-No.4】研究紹介:再生可能エネルギーを活用した陸上養殖システムの構築

琉球大学 工学部 工学科 電気システム工学コース・教授 千住 智信
(E-mail:b985542@cs.u-ryukyu.ac.jp)

近年、水産資源の減少や食料需要の増加を背景として、安定した食料生産が可能な陸上養殖への期待が高まっています。一方で、陸上養殖施設では水循環ポンプや酸素供給装置といった常時稼働負荷設備が多く、多大な電力を消費します。また、沖縄県では台風による停電リスクが高いため、非常時の電力確保と脱炭素化の両立が課題となっています。
本研究では、太陽光発電設備や蓄電池を導入した陸上養殖施設を対象に、再生可能エネルギーの活用と停電時における必須負荷への安定した電力供給を両立するエネルギーマネジメントシステムの開発に取り組んでいます。
図 1 は、太陽光発電設備容量と曝気負荷への優先給電を行う需要応答 (DR) の有無を組み合わせた 4 つのケースについて、停電発生時の運用結果を比較したものです。DRを考慮したケースでは、養殖設備の運転を調整することで不足電力の発生を抑制できており、停電時の事業継続に有効であることを確認しました。
現在は琉球大学北口の陸上養殖施設を活用した実証実験を進めています。今後は、再生可能エネルギー由来電力を活用した持続可能かつレジリエントな陸上養殖システムの構築を目指します。

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