【R3-No.18】研究紹介:高速回転用エアベアリング軸受けの開発

琉球大学 工学部 工学科 機械工学コース・教授 屋我 実

機械において回転する部品がある場合、回転する軸とそれを周りから支える軸受けはどうしても必要 になります。例えばコンピュータに欠かせない回転するハードディスク支える軸、動力を取り出すため の自動車のエンジンや発電所のタービンにも軸と軸受けがありますが、振動のない滑らかな回転のため にはその軸がぶれないようにする必要があります。したがって回転軸を回転しない軸受けで固定するた めには大きな摩擦が発生することになります。これを減らすために回転軸の周りにいわゆるころがりベ アリングを配置して、摩擦を減らす工夫をしていました。しかし近年様々な機械の高効率化が要求され ていることから、その摩擦を限りなく減らす装置として注目されているのがエアベアリングです。これ は回転軸と軸受けの間に金属球を配置する代わりにその隙間を空気で満たし、摩擦を限りなく小さくす る装置です。黒丸で記した回転する軸を空気の力を利用して、摩擦が非常に小さい軸受けを開発します。

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