【R6-No.3】研究紹介:高性能算術演算回路の実装と性能評価

琉球大学 工学部 工学科 電子情報通信コース・准教授 島袋 勝彦

(E-mail:simabuku@tec.u-ryukyu.ac.jp)

算術演算を行う数系として、情報処理で広く利用される重み数系とは異なる、数値を割った余り(剰余)を活用した剰余数系による算術演算方式が知られています。その剰余数系を用いると重み数系と比較して加減算・乗算剰余算が各剰余桁で並列に行えるため高速演算が期待できます(図1)。また、シリアル-パラレル演算方式においては、演算セルの稼働率が高く、性能比の向上が期待できます。

本研究室では、モンゴメリ法による乗算剰余算の特徴を踏まえ、シリアル-パラレル形およびパイプライン化技術を組み合わせたモンゴメリ乗算器(図2)を提案しFPGAにより実現しました。その結果、回路規模と計算時間を用いた評価(LT積)においてパラレル形モンゴメリ乗算器より提案回路の方が約6分の1(36ビットでの評価)となり、提案回路の性能が高いことを明らかにしました。

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