学部長挨拶

学部長挨拶

工学は数学、自然科学を基礎として社会の課題を解決すること、新しい価値を産み出すことを目的とした学問です。したがって、常に社会が直面する問題と向き合い、人類の福祉、健康、安心、安全とは何かを熟慮し、複眼的視点で持続可能性や効率性の高い技術開発、社会実装を目指す必要があります。 

このため工学教育においては、専門知識・技術だけではなく、柔軟性、創造性、社会性を兼ね備えた課題発見力、課題解決力の養成が大切です。また、世界的な技術革新にしっかりと追随するための自己成長力を基盤とする技術者の育成が非常に重要になります。 

琉球大学工学部は工学教育の重要性を認識し、常に教育法やカリキュラムの改善を繰り返しています。また、教員の学術研究の成果を教育に積極的に取り入れることによって先端的な教育内容を維持しています。 

琉球大学工学部は工学分野をカバーする7つの教育コース、機械工学、エネルギー環境工学、電気システム工学、電子情報通信、社会基盤デザイン、建築学、知能情報を含む一学科制をとっています。これは、現代社会の不確実性を考慮し、今後のさまざまな状況変化に柔軟に対応できるようにするという意図があります。一つの学科の中で、コース間連携により、学生の学びの機会を広げるとともに、異なる分野の協働によって複雑な研究課題を効率的に解決することが可能になります。 

我々琉球大学工学部は、日本の最南端の琉球列島から、沖縄を中心に据えた世界観で、アジア、太平洋に開かれた工学分野の教育研究拠点としての未来を切り開いていきます。 

琉球大学工学部長 名嘉村盛和 

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