【R3-No.5】研究紹介:フルオレン修飾ナノファイバによる竹繊維強化材料の開発

 軽量高剛性材料として繊維強化複合材料が自動車や航空機の内外装部品などの構造用途で使用されています。本研究室ではフルオレン修飾セルロースナノファイバを植物繊維のバインダー(結合剤)として利用し、軽量高剛性の複合材料の開発を行っています。図1はフルオレン修飾セルロースナノファイバの合成過程です。図2はセルロースナノファイバと竹、フルオレン修飾セルロースナノファイバと竹の熱プレスした後の表面です。フルオレン修飾セルロースナノファイバをバインダとして用いた場合、植物繊維複合材料の強度は2倍以上に著しく向上した結果が得られています。

図1 フルオレン修飾セルロース
ファイバの反応過程
図2 セルロースナノファイバ+竹(左)
フルオレン修飾セルロースナノファイバ+竹(右)

工学科機械工学コース・教授 柴田 信一

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