【R3-No.7】研究紹介:クラスレートハイドレートによる海水淡水化と製塩

水の惑星と呼ばれる地球上の水分の97 %以上は海水であるためそのまま飲用・工業用・農業用の水として利用することができません。ここでは,海水を淡水化するための技術の1つとしてクラスレートハイドレート(以下ハイドレート)を用いた手法について紹介します。海水とゲストとよばれる物質を反応させて左図のようなハイドレートを生成すると内部には塩分が取り込まれません。生成したハイドレートを取り出して分解させると淡水が得られます。一方で残った海水中の塩分濃度は上昇してやがて食塩が析出します。右図のようにこの技術では海水淡水化と同時に製塩を行うことができます。


エネルギー環境工学コース・助教 安田 啓太
(E-mail:kyasuda@tec.u-ryukyu.ac.jp)

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