【R3-No.10】研究紹介:受信機の低消費電力化に向けた雑音の活用に関する研究

本研究室では,無線通信システム(例えば5Gや6G)の低消費電力化に関する技術について,アンテナや信号処理の観点から研究を行っています。5Gでは,数十から数百というアンテナを用いて高速大容量・高品質通信を実現しています。これらのアンテナ出力を,高精度だが消費電力の大きいアナログ=ディジタル変換器(ADC)を用いて受信すると受信機の消費電力はアンテナ数に比例して増大します。本稿では,低精度ではあっても消費電力が最小である1bit ADCを用いて低消費電力化をはかり,適度な雑音をあえて加えることにより,受信品質と低消費電力を両立する技術について紹介します。


雑音を用いた1bit ADC受信実験装置

工学科電子情報通信コース・准教授 齋藤 将人


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